用語解説

用語解説

陰陽

世の中に存在するすべてのものは、陰と陽の2つの要素から成り立ち、互いに対立しながら影響しあっていると考えています。

陽とは

活動的、熱性、変化などの性質をもちます。
身体の中では、体温を(温かく)維持する筋肉を動かす(活動する)、 食べた食べ物の消化汗や尿を作るのにも陽気の力が必要です。

陰とは

静止、寒性、不変などの性質を持ちます。
身体の中では、 身体が熱くなりすぎないようにする、内臓その他物体として 生体を形作るなどは陰気の力が必要です。

気血津液

身体の中を流れる流体で、絶え間なく流れ、臓腑ではその臓腑の働きを維持するのに使われます。

気の働き

ものを動かす力

身体を動かす、内臓を動かすことを含め、汗や尿、お通じなどの流通、排泄にも必要です。

この働きが上手くいかないと胃腸では 胃もたれ便秘汗や尿の出が悪いなどの症状が出ます。

暖める力

身体の体温を維持させる力です。

この働きが弱くなると 身体が冷えやすい寒がる、尿の色が薄くて量が多く 頻尿、身体の 動きが不活発などの症状が出ます。

守る力

外界からの発病原因の侵入を防ぐ力です。

この働きが弱くなると、 風邪をひきやすく治りにくいすぐ寒気がするなどの症状が出ます。

位置を保つ力

血が目的地(例えば臓腑)まで漏れ出ないように保つことや、汗や尿の過剰な排泄を抑える働き、そして内臓の位置をちゃんとした位置で保つのもこの力の働きです。

この力を保てなくなると、 多汗多尿胃下垂や脱肛などの内臓下垂症状が出ます。

変化させる力

食べ物を栄養物質として消化させる、汗や尿、大便などの排泄物へ変化させるなど別なものに変える力です。

この働きがちゃんとしないと、 消化不良汗や尿が出ないむくむなどの症状がでます。

血の働き

西洋医学の血液と違う概念も違うところがあるので、あえて「血(けつ)」と呼びます。

営養作用

西洋医学と近い概念の部分です。
血により全身がくまなく栄養・うるおされます。

血の不足が続くと、 痩せる知覚が鈍る(視力低下なども含む)、 筋肉のけいれん、爪などがもろく 二枚爪などになりやすくなったりします。

精神活動の物質的基礎

全く西洋医学にはない概念です。
精神活動も血の濡養を受けて、情緒を安定させています。

血が不足してくると、 不安感不眠落ち着かないビクビクし易い、など様々な 情緒不安定の症状が出やすくなります。

津液の働き

津液(しんえき)とは、体内に存在する身体に必要な水分全部を指します。
また血を生成する際にも必要です。

津液が不足すると、 身体の乾燥症状(皮膚の乾燥、口の渇き、ドライアイなど)、 血の不足などが引き起こされます。
逆に排泄されるべきものがきちんと汗や尿として排泄されないと、 むくみなどの症状がでます。

五行学説

いにしえの人は「木・火・土・金・水」を欠くことの出来ないものとし、この5つはそれぞれの特徴をもち、すべての現象や物質が5種の属性に大別できるとしたのが五行(ごぎょう)学説です。

木の特徴

樹木の伸び成長し、上方・外方へいく性質を指します。
身体ではが配当されます。

肝の主な働きは全身の気のめぐりを調節すること、精神・情緒の安定(特に理性面で秩序を保つ働き)・血の貯蔵・筋や目の生理機能の維持です。

胆は消化を助けるための胆汁を蓄え、決断をつかさどります。

肝・胆の働きが失調すると、消化がうまくいかず ゲップやガスが多いお腹がはる下痢などの消化器症状、 イライラしやすい・ ゆううつ感猜疑心などの精神症状、 筋肉のけいれんドライアイ目の奥が痛いなどの症状も出ます。

火の特徴

炎熱の温熱・上方へ向かう性質を指します。
身体では小腸が配当されます。

心の主な働きは血を巡らせること、そして他の四臟がそれぞれつかさどっている精神活動を総括することです。

小腸は胃からの飲食物を受け取り、栄養として身体に取り込むものと残渣とに別ける働きをします。

心の働きが失調すると、 動悸息切れ脈のとどこおり不眠不安感夢を多くみるなどの症状が出ます。

小腸の働きが失調すると、 下腹部の痛み腸鳴(ちょうめい:グルグルと腸がなるように音がすること)、 軟便や下痢をしやすくなったりします。

土の特徴

万物の母とされる大地で、生化(生成し変化すること)・受納(受け入れること)の性質を指します。
身体ではが配当されます。

脾は主に胃腸機能を統括するものとしてとらえていて、主な働きは、小腸や大腸を肝の働きの助けを借りて、消化活動がきちんと行われるようにすることと、血によって栄養物質が目的の場所まで運ばれるように漏れでないようにすること、そして各臓腑がそれぞれの場所にきちんと配置されているように保つことです。

胃は飲食物を受け取り、初期の消化をして小腸へ送る働きをします。

脾・胃の働きが失調すると、 食欲不振胃のもたれ食後の倦怠感や眠気ゲップ・胃酸があがる軟便や下痢を起こしやすいなどの胃腸症状の他、 不正出血皮下出血しやすいなどの出血症状、胃下垂、脱肛などの臓腑の下垂症状や 頭がボーッとする集中力が保てない頭痛などの症状も出やすくなります。

金の特徴

金属は重沈で、降ろす・変革を指します。
身体では大腸が配当されます。

肺は呼吸により、清気と濁氣を入れ替えること、全身の気血、津液の循行にも大きく関わります。また鼻や皮膚の生理機能を維持させます。

大腸は大便を生成し、排泄する働きをします。

肺・大腸の働きが失調すると、 呼吸がしにくい息切れなどの呼吸に関する症状の他、 声が小さい動悸むくみ汗をかきにくい・または 多汗風邪をひきやすく治りにくい鼻炎症状下痢便秘などさまざまな症状がでます。

水の特徴

水は潤し冷やす、下行する性質を指します。
身体では膀胱が配当されます。

腎は尿の生成だけでなく、生殖・成長・発育とも関係が深く、また呼吸にも関わっています。

膀胱は尿を貯蔵します。

腎・膀胱の働きが失調すると、 頻尿排尿困難などの症状以外に、 便秘下痢腰痛足の痛み生理の異常(生理が止まる、不定期など)、 不妊、子供では 発育が遅い、歯がぬける、髪が白くなる・抜けるなどの 老化であらわれやすい症状の早期出現呼吸(特に吸い込み) がしにくいむくみ頭がボーッとする頭痛めまいなどの症状も出やすくなります。

相生相克関係

五臓はそれぞれがお互いを助け合う(相生:そうせい)関係と、お互いが機能亢進しすぎないように抑制し合う(相克:そうこく)関係との上になりたっています。

この関係から、1つの臓腑から始まった病気であっても長期化してくると他の臓器の不調も引き起こし、色々な臓器にまたがって症状が出現している場合がとても多いです。

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